「Team Geek」を読んだ
この本について小耳に挟む機会があり、興味が湧いた。
これから個人ではなく、他の人と開発していくことが増えるので読んでみた。
www.oreilly.co.jp
所感
全てはHRT
- 謙虚(Humility)
世界の中心は君ではない。君は全知全能ではないし、絶対に正しいわけでもない。常に自分を改善していこう。- 尊敬(Respect)
一緒に働く人のことを心から重いやろう。相手を1人の人間として扱い、その能力や功績を高く評価しよう。- 信頼(Trust)
自分以外の人は有能であり、正しいことをすると信じよう。そうすれば、仕事を任せることができる。
それぞれの頭文字をとってHRT(ハート)
これらのソーシャルスキルを身に付けることができれば、人間関係は円滑に進む。
言葉としては単純で理解しやすいが、実践していくととても難しい。
飲酒運転の真理と似ていて、シラフのときは「しないぞ!」と思っていても、酔っ払ったときの判断力はどうかわからないなと感じた。
頭に血が上ったときにHRTな状態でいられるか、自分を常に客観的に見られるように努力する。
一人でHRTを心掛けているよりも、チームでこのことを共有しておくとHRTが浸透しやすいのかなと感じた。
それぞれ個々が他者の尊敬、信頼を向上しようと努めることでHRTは強固なものになっていくと思った。
あと、ビジネスの基本でよく言われる「ホウ、レン、ソウ」
「上司は報告, 連絡, 相談を部下に徹底させる」という意味で使われているが、
この言葉の生みの親、山種証券社長だった山崎富治氏は
下からの意見をどう吸いあげるか、みんなが働きやすい環境をどう作るか、暖かい人間関係をどう作るか、少数精鋭で社員一人ひとりに厚く報いるには…と、つね日ごろ頭を悩ませていたとき思いついたのが、"ほうれんそう"だった。
と著書「ほうれんそうが会社を強くする: 報告, 連絡, 相談の経営学」で述べている。
つまり、風通しの良い職場環境を作りたかった、そのための条件として「報告, 連絡, 相談」が必要であった。
チーム(会社)を最高の状態にするにはどうすれば良いかについて、
「HRT」と「ホウレンソウ」似ているところがとても多いなと感じた。
最後に
結局、コードもアプリも道具や媒体にすぎない。その向こう側に、仲間(同僚)やエンドユーザーという人がいる。
この人と最高の関係性を築くためにHRTを忘れないようにしたい。